処分に困っているもみ殻と土壌改良の可能性を持つ堆肥

環境課題

志布志牧場堆肥分析結果【R5.10.4採取】

 昨年、大隅地方のもみ殻の処理に困っていたライスセンターの方々と協力して、延べ200tのもみ殻を志布志牧場に運び込みました。

牛堆肥との組み合わせが良く、さらにバイオバランスとの相性も良いとのことで思い切って入れてみました。

一部水分の多い牛舎の床や取り出した直後の堆肥に2:1(もみ殻:堆肥)の割合で入れてみました。

  成分結果は非常に良く、炭素窒素比C/Nが「13」と、もみ殻のガラス繊維を破壊した良質な堆肥が出来上がりました。

 今まで木を粉砕したノコ屑を使った牛堆肥は杉に含まれるタールが作物に悪影響も及ぼすとの話もあり、もみ殻を使った堆肥を作った方がより沢山の作物に使えると思い、チャレンジしたい気

持ちもありましたのでとても良いきっかけでした。

 

  しかし、課題も出てきました。

もみ殻が堆肥化するための期間が長く、スペースを取ってしまう。そして、ノコ屑のような効果が薄いことです。

   ノコ屑の効果は大きく3つあります。

1. 水分を吸ってくれる。
2. 脱臭効果がある。
3. クッション性がある。

 牛達にとって大きな効果があるノコ屑。

 作物にとって大きな効果があるもみ殻。

  
  この相まった二つの効力を生かした堆肥を作って行きたいと思います。

  今後、試験した内容をお伝えしたいと思います。